前夫に離婚を告げるまでのお話

前の夫とは2012年に離婚しました。

実はそれ以前、10年間くらい別居状態にありました。

別居するより前、すでにわたしの中では別れるかどうか、もやもやしていたのです。

10年間の別居の末、前夫に離婚することを告げたのですが、前夫の反応は意外なものでした。

前夫と別れようと思ったきっかけ

2000年から2005年までわたしはアメリカにいました。

前夫の海外駐在に伴ってアメリカに渡ったのですが、前夫が予定より早く日本に戻ることになり、アメリカで園芸療法というものを勉強していたわたしは、ひとりアメリカに残ることになりました。

それが2003年、それから10年間、ほぼずっと別居状態で籍を維持していました。

 

別居のきっかけは仲違いとかではなく、アメリカにひとり残ったから。

2005年に帰国したら夫は会社の単身寮に住んでいたため、わたしはひとり部屋を借りた。

その後夫はふたたび別の県に転勤になり、仕事を始めていたわたしはそのまま一人暮らしを続けた、そういう経緯です。

 

わたしが前夫とは夫婦を続けていけないかも、と思い始めたのは、不妊治療がきっかけでした。

20代後半から5年くらい不妊治療を受けましたが、子どもを授かることがむずかしく、人工授精を2回試みたところで断念しました。

そのあとわたしはノイローゼになってしまった。

その頃の記憶がほとんどありません。

 

でも、少しだけ覚えています。

不妊治療をやめる、と決め、わたしはしばらく仕事を休んで家にいました。

朝、出勤する夫に「ひとりだとツライから一緒にいて!」と言ったみたら、複雑な顔をして黙ってドアを閉められた。

夫婦なのに、二人でいるのに。毎日どうしようもない孤独感にさいなまれて朝から晩まで泣いてたことは覚えています。

 

不妊治療を始めようと言ったのはわたし、「子どもをつくるかどうかは君に任せる」と言ったのは前夫。

子どもをつくるとか不妊治療受けるとか、わたしひとりで決断するものじゃないのに。夫婦の問題なのに。

前夫はすべてわたしに託した。

 

前夫の協力はあったけれど、ひんぱんに通院するのはわたしだけ。

仕事が終わって夕方電車に乗って他県の病院に通う日々、不妊治療の負担は明らかに女性のほうが大きい。

それなのに「夫婦の問題だから一緒に考えよう」と言えなかった未熟なわたし。

 

そもそもわたしはほんとうに子どもが欲しいの?子どもが好きなの?

子どもが授からない、それはないものねだりじゃないの?

不妊治療を受けている間、そんな思いがぐるぐる、それを前夫にぶつけることがなかった。

 

時間が経ってようやく時間に癒やされたとき、わたしは前夫から一歩置くようになった。

その後すぐに前夫の赴任にともなってアメリカに渡ってもわたしはうわのそらでした。

前夫に別れを告げたとき

そして10年間の別居、その間、別れるかどうか悩みました。10年間も、長すぎる^^;

悩みながら生活していること、別居の理由などをわたしの両親や身内には話せなかった、話す気持ちになれなかった。

 

日本に帰国してからはアメリカで学んだ園芸療法で仕事を得て、と思ったけれどうまくいかず、介護士になって作業療法士の資格をとって就職して。

ひとりで生活できる目処が立ってようやく自信がつき、前夫に離婚を告げることができた。

 

わたしは意を決して離婚を前夫に告げたのに、前夫は「なんのこっちゃ?」みたいな顔をしてました。

アメリカに一人残るとき、帰国して一人暮らしするとき、別居状態が長すぎるとき、その都度わたしは「別れるべきじゃないか」という話をしていたのに?

「お互い別の道を進むほうがいいんじゃない」と提案していたつもりだったのですが、前夫には通じてなかったみたいです^^;

前夫は「別れる、離婚しようと思っているとまでは気づけなかった、わからなかった」と言った。

 

不思議です。気づいてくれてなかった、いや、気づけないんだ。

お互い未熟過ぎた、コミュニケーションがとれてなさすぎた。

もっと言葉で伝えなければわかってくれてるだろう、は通じないのに。

 

いまの夫は離婚してまもなく知り合ったひとですが、前夫と異なるのは話し合いができる、相手の気持ちを理解・共感できる、生活の価値観が近い。

話し合いやお互い共感、なんて誰でもできる、あたりまえ、なわけがないんです。

できないひとはごまんといる。

夫婦はしょせん他人、知らない同士でも寄り添うことができる相手かどうか。

そしてもう「わかってくれてるだろう」をやめてなんでも言葉にすることをこころがけています、もう失敗しないように。

 

最初の結婚は失敗だったとしても得るところはたくさんあった。いろんな経験もできました。

けして嫌なことばかりではなかった、良い思い出もある、前夫に感謝しています。

しかしもう会うことはない。

お互い新しい道を歩いています。

 

 

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