若いころの散財は財産 50代セミリタイア主婦の青春?

わたしがお金を貯めよう、と思い始めたのは50歳になる前でした。

それまでは好きなことにお金を使っていて貯金はほとんどなかった。

そのことは、悔いなし、良かったと思っています。

 

いまは状況が違って若いひとも働くこともままならず、苦しい環境におかれているひともいます。

どうか乗り切ってほしい、心から願っています。

そんななか、わたしの若い頃の散財を記録します。

 

50代セミリタイア主婦 20代、初めての海外旅行

わたしは旅行が好きです。

 

さかのぼること35年前、始めての海外旅行は21歳、大学生のときでした。

その頃に流行っていた音楽が好きで、どうしてもヨーロッパ、特にイギリスに行きたかった。

 

わたしが行った大学では特にその頃興味の対象もなく目的もなく、楽しいキャンパスライフではなかったです。

とりあえず、アルバイトにあけくれた日々。

家庭教師、物品販売、事務などのアルバイトにあけくれて節約して100万ほど貯め、友人1人と一緒に冬休みに2ヶ月間ヨーロッパへ。

 

ときは折しもバブル期。

外貨、ポンドやドルは高くて、飛行機は南回りといわれる安い航路で乗り継いでヨーロッパに行きました。

それでも片道20万円以上したと記憶しています。

 

24時間くらいかけてイギリスに着き、ホームステイしながら昼間は名ばかりの英語学校に行っていました。

そして毎晩ディスコなどで遊び倒す、という暮らしを1ヶ月間。

そのあとドーバー海峡をフェリーに乗ってフランスに渡り、イタリア、そこからフェリーでギリシャへ。

ギリシャで同伴の友人がどうしても陸路は嫌だ、と言い出し、友人は飛行機、わたしは鉄道でユーゴスラビアを渡り、オーストリア、ウィーンの大聖堂で友人と待ち合わせ。

そんなトラブルもありながらそのあとドイツ、ライン川下りなど楽しんでフランスに戻って帰国しました。

2ヶ月間の貧乏旅行、何度か男の人に言い寄られてさらわれそうになったりなど危ないこともありました。

でもそのとき見たこと、経験したことはいまだに忘れられない、かけがいのない思い出。

インターネットがない時代、トーマス・クックの時刻表を見ながら旅の計画を練って、現地の宿を予約して、と出発するまで大変な旅でした。

そこまで自分で準備して異国の地へ。

実際に異国に触れ、いろんなものを見て、ひとと触れ合うことの楽しさを知りました。

50代セミリタイア主婦 若い頃の散財

若かりし頃、そんな旅に味をしめ、働いてお金を貯めては海外旅行をする、というのが楽しみになりました。

もう一度イギリスへ、そしてオーストラリア、アメリカ、イタリア、スペイン、オランダなどなんども海を渡りました。

 

団体旅行、いわゆるツアー旅行じゃなかったのが良かった。

自分たちで現地のプランを立て、自分たちでなんとか移動する、交渉する。

英語もままならなかったけれどなんとか理解してもらえた。

海外旅行慣れしてなくていまの年齢になって海外に行くことになったらたいへんだろうなと思います。

 

いまはインターネットが普及しているから35年前よりもっと楽に海外旅行できるはず。

35年前はとてもアナログな旅でした。

でも、21歳のわたしには現地がどんなところかわからないまま旅立つことは不安ではなく、ワクワク感しかなかった。

50代セミリタイア主婦 「いくつになってもできる」はウソ?

若いからこそできることっていっぱいある。

歳を重ねると躊躇してしてしまう、身構えてしまって行動に移せないことがある。

ひとによって違うとは思うのですが、「いくつになってもなんでもできる」と一概には言えないのじゃないか、と思ったりします。

 

若いときに経験するからこそ値打ちのある行動がある。

若いときに経験しておくことでその後の人生に生きることがたくさんある。

 

海外旅行もそうだし、なけなしのお金でちょっと敷居の高いレストランやお店に行く、いろんなもの美味しいものを食べてみる、ちょっとお高いブランドの服を買って着てみる、美術館や博物館、ライブに足を運んで美しいものを見る、音楽を聴く。

 

いまはひとによってはお金を作ることさえむずかしい環境、しかも経済も回らず生活していくことも大変ですが、時代が変わることを願っています。

50代セミリタイア主婦 躊躇なくお金を使った若い頃

お金って使ってなんぼ、使うために稼ぐ、貯めるものですよね。

わたしはけしてたくさんお金があったわけではないけれどやりくりしながら使っていた。

いろんなことに興味がありすぎたのかもしれません。

 

毎日の生活にお金を使うのはもちろんですが、こういった自分の経験のためにお金を支払うってすごく大事なことだと感じます。

興味のあることないことを体験、経験するためになけなしのお金をつかうって、情熱のありあまる若い頃だからできたことかもしれない。

 

若い頃の体験の記憶はより強く残り、そのひとを形成する土台になる。

若い頃にいろんな経験ができているかどうかで人間の深みは異なってくる。

話していても文章を書いてもおもしろみが出てくる。

 

お金は使ってなんぼ、です。

お金をかけないとしてももっといろんな経験、体験したい欲をもちたいですね。

一度きりの人生ですから。

 

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